感慨深かった事

この仕事を始めた時、実は一切こうした世界を知りませんでした。

ただ私は石屋をやりたかったので、石を綺麗にしたい一心で、

一つのワークを習う事にしました。

少しくらい実地のワークを知っていても、と思いまして・・・。

紹介してくれた人が、基礎では出てこないけれど、次のグレード2で石のリーディングやプログラミングなんかも出て来るよと言ったのが、まだまだ世界を知らない私のためらいをすべて吹き飛ばしました。

紹介してくれた人は、「いろいろワークはあるけれど、このワークが最もいい」と言いました。比べてみる事さえ出来ない私はその言葉を信じて受けることにしたのです。

結果から言うと、今はそのワークメソッドは使っていません。使ってはいないのですが、ワーク自体が全世界のワークの縮図のような考え方をしているので、総括として習っておいてよかったとは思っています。体とのつながり方の一つの参考例を最初に知れたのは良かったです。

が、縮図以外のメソッドの根幹(独自性)に関して、創始者の考え方と私は意見が異なるので取り入れていません(体調が悪かったり元々精神を病んでいる人が受けた場合最悪本人の精神を分裂させ混乱をきたす可能性もあるのではないだろうかと私は思うところもありまして)。今その世界で生きている人たちもいますし、使う人たちにとっては必要だと思うので、それはそれでいいのです。本人が好きなものが「THE WORLD」だと思います。

それはさておき。

そのメソッドを習う時、最低4人以上から~とかで、私は紹介で混ぜてもらい習う事になりました。

他の三人は深い知り合いで、私は一人で参加とのこと。

ランチはそれぞれ休憩時にして下さいとの事で。

ああランチも一人か、まあぼっちには慣れているし数日習うだけだしと思いながら、

着くと、他の三人はもうテーブルに座っていて、私の席だけ空いていました。

それが、ロ型の部屋で、生徒は横一列に座る形式だったのですが・・・

私の席は、右から二番目。間でした。

○ ○ ★ ○

    ↑ココ

アレ?ここでいいのかな?と思い。

でもはじめましてなので、こんにちは、と、左右に声をかけて座りました。

ランチも声をかけてもらって全員で行かせていただき。

ランチの帰り道で気になったので、私の右側に座っていた方に聞いてみたんです。

たぶん、空けてくれたとしたら、この方が自主的にそこへ座ったのでは?と思いまして。

もともと深い仲で一緒にこんなディープな世界の勉強しようとしているのに、当日に限って仲が悪くて間をあけたとは考えづらいし・・・。

「皆さんお知り合いなんですよね、もしかして、席、私のためにあいだを空けてくれたんですか?」と。

そうすると、「ええ、でも、よく気づきましたね、言わなかったのに」と、少し驚いたように言いました。

「四人参加で、三人とも深いお知り合いだと聞いていたので、きっと端っこで一人で受けるんだな、お昼もコンビニか何かで買って行って外で一人座って食べようかな、と思っていたんです。でも、間が空いていて、そこに座る感じだったので、何かおかしいなと思って。もしかして私のために間をあけてくれたのかな?と思って聞いてみようと思ったんです」と言うと、

「きっと、一人で参加で心細いだろうと思って、席の間を空けておけば中にも入りやすいと思って」と・・・。

・・・・おおお。

感動する・・・!

ぼっち慣れっこには到底受けたことのない人のあたたかみ・・・!

「うれしかったです」

と、言ったのを思い出します。

「でもね、このパターンのときは、いつもそうするんだけど。それに気づく人いないから」

と、その人はあっけらかんと言い、気づいた私がすごいと言いました。いえ、人の心理として、普通は三人並んで座りますよね。そこを間をあけたその人を、すごいなやさしいなその心遣いだけでうれしいなって思って、そのまま伝えたと思います。

(うれしくも駅前で買っておいたコンビニのランチはそのままお持ち帰りになりました。)

参加の理由はそれぞれ異なり、私は石と戯れたいためだけに参加しました。

そもそも石屋をやりたい一心だったので、

人をワークしようとはその時まで一切思っていなかったのです。

その後、私の左に座ったお二人はグレード1だけで十分と言ってそのワークからは卒業し、

私と、その間をあけてくれたその人だけで、グレード2以降の授業を数コマ受けました。

なにせグレード2に「石とワークする」という項目があったので、その時はグレード2に行く事が当初の目的だったのでした。

石のワークだけだったなら楽しかったのですが、そもそもこのワークは人のためのもので、人のワークの練習をするという事は、心の内側の本当に柔らかい部分に触れる事にもなるので、涙あり、痛みあり、の、本当に濃密な1ヶ月間だったように思います。

その間をあけてくれた人の受講目的の一番の理由、それは、「子をオリンピック選手にしたいので、サポートしたい。東京オリンピックに出したい」でした。

当時オリンピック選手に縁が無かった私はそれは壮大な目標だと思ったように思います。

お子さんは将来有望とのことで、その当時割といい結果を出していたのです。

ワークの練習時、ときどきお会いして、持って行った差し入れのケーキなんかも一緒に食べました。

さて。

この流れ。

もうお判りでしょうけれども。

数年前に、お子さんが指定強化選手に指定されていることは読んでいましたし、

テレビの取材でそのお子さんが独占インタビューで出ているのもたまたま見ました。

この間、ふと、その当時の事を懐かしく思い出してお子さんの事を検索してみたところ。

東京オリンピックの日本代表選手に選ばれていました・・・!

わあ夢がかなってる・・・(ノД`)・゜・。

しかも、先日、世界選手権で日本人初となる世界制覇をしていたようです。

もしこれがオリンピックならば・・・!

当時の目標は東京オリンピックに出ることでした。

でも今の目標はきっと金色のメダル、だと思います。

会社を起こしてすぐのころから数年。

互いにそのワークを使う意義や目的はまったく異なりましたし、

今その人が使っているかどうかは分かりません。

今はきっとエネルギーの使い方を、現実に引く力に換えてすべてお子さんに注いでいるのでしょうね・・・(ご自分の夢として、そして、もちろんお子さん自身の才能と努力の賜物ですが・・・)

感慨深いですね。

でも、あの、席を空けてくれた人のお子さんなら、とも思います。

その人も、先日の世界選手権制覇後、駆け寄るお子さんと抱き合うお写真でお見かけしました。お元気そうで何より・・・!

私もその後、私の世界のすみっこで、負けずに頑張っておりますよ、競争するような世界ではないのでメダルなどはありませんが・・・(笑)。

私がワークの講義を受けたのは当時のそれと、ペタルトーンのデイビッドさん(グレード1・2、今は通信で3を終え先日できた4を個人的に受けました)、そのたった二つです。あとは瞑想中にスピリットたちがそのワーク時ワーク時に、必要な事はすべて教えてくれました。私は結果それでよかったのだと思っています。知るべきはただしい瞑想の仕方、ただしく体や心と繋がる事、それだけだと今では思います。

結局冒頭のワーク勉強時には瞑想はうまくできなかったので、うまくできないながらも瞑想それ自体もスピリットたちにやり方を教わりました。昨年度オープンデーを行った時に、その方法の軽い概要を皆さまと共有し、試しに全員で行いました。その瞑想方法を使ってPPAのスピリットと会話をしてみよう、という内容でした(ちなみに今年になって知ることになりましたがそれはグレード4以上の内容であります、ははは)。その方法でよいか私に確信があった訳ではありませんが、最も安全だと思っていたのです。結果多くの方が何かに触れてくれました。先日、昨年皆とした瞑想の方法とよく似たものがそのまま本になっていたので(オープンデーよりもあとに本になっています)、後付けで、ああ、そういう方法が世界にはあったのだなあ、それをスピリットたちは教えてくれていたのだなあと思ったりしました。

瞑想も奥が深いです。しかも終わりはないしそこにすべてがある・・・。なので自分の繋がりたい場所と繋がる・・・イメージでお伝えするならば電話をかけるのと同じ仕組み、という、そんな感じです(笑)。でも確かに他の講義を受けなくてよかったのは冒頭の紹介してくれた方の言う通り、ある意味で最短ルートだったのかもしれませんね。

たった二つしか受けていない講義の中でお会いした貴重な出会い。

その方との練習では人生に触れ少し痛みを伴う記憶を互いに共有しつつ・・・

わたしにとっては言うならば新人同期のもう一人の相手が夢をかなえてくれて、更には世界一の夢に向かって挑んでいてくれて、とても嬉しく思います。

夢は壮大でいいんだなあ、と、改めて思います(*^-^*)。

わたしももっとがんばらねば!

まずは、来年本当にオリンピックが開かれる事を願います。

それから、もし、オリンピックが無事開催され、無事終わったなら、結果に関わらず、おつかれさま、元気ですか、あの時席を空けてくれてありがとう、その後仕事もなんとかがんばってます、と、また連絡をしてみようかなと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です